2011年9月11日日曜日

空飛ぶモンティ・パイソン 第1シリーズ第3話



遠くから異なる種類の木を見分ける方法
執拗にカラマツ(Larch)ばかり出してくるこのネタは、第3話の最後まで引っ張られる。
蒸し返しギャグもパイソンズお得意。

法廷にて
この頃から、テリーJの吹き替えは、たとえ女装キャラでなくても(このスケッチのように裁判官であっても)おばさん口調になってくる。
被告エリックはムダに熱く自由の重要性を語り、弁護士ジョン(本当に弁護士資格あり)はろくでもない証人ばかり出廷させ、証人の1人グレアムおばさんは関係ないマシンガントーク、これまた証人としてピンクコスチュームのリシュリュー枢機卿(マイケル)が登場、最後はミュージカル風になり、甲冑男テリーGが強引にオチをつける。
パイソンズ各自のキャラが立った、ある意味集大成的スケッチ。

自転車修理マン
アメリカ代表ヒーロー、スーパーマンをバカにした風のスケッチ。
そういえば、アメリカ以外のコミックヒーローってあまり聞かないかも。

良い子のお話の時間
絵本のどのエピソードも18禁な方向に転がる、良い大人のお話の時間。

レストランにて
フォークが少し汚いと指摘しただけで、絶望の淵に立たされるレストラン従業員たち。テリーJのフランス人ウェイター演技が光る。包丁片手にやってくるジョンはちょっとした恐怖。
スケッチの前後には、マイケルが司会者風に登場。ただのにこやかないい人だけでなく、笑顔が胡散臭い男も務まるのが彼の強み。

ミルクマン
罠にかけられるミルクマンを演じるマイケルがやけに可愛いのは、人懐っこい笑顔だけでなく、人並みの下心がうかがえるから。
こうしたキャラクターの幅の広さから、マイケルは役者としての評価も高い。

盗まれたニュースキャスター
パイソンズはBBCのもとで番組を制作していながら、当のBBCのアナウンサーをバカにすることも忘れなかった。
ちなみにジョン演じるアナウンサーは、第2シリーズからレギュラーキャラになる。

子どもインタビュー
エリック、マイケルはギリギリとして、おっさん顔のテリーJも小学生役というのは無理があるように思える。
が、小学生にして世馴れたおっさんのような表情&口調の男子も、案外いるのである……。

ナッジ・ナッジ(このぉ、ちょんちょん)
ナッジ(Nudge)とは、「(注意をひくために肘で)そっと突く」の意味。(リーダーズ英和辞典より)
それを「ちょんちょん」と訳し、エリックの吹き替えである広川さんの喋り芸と合体させたのは、日本版の功績といえる。「分かってんでしょ! ちょんちょんなんだからこっちは!!」などなどの喋りの妙は、文字に起こすと伝わりにくいのが残念。
パブの上流階級紳士(テリーJ)に延々下ネタで絡む「ちょんちょんの男」は、エリックの代表的キャラクターであり、後のパイソンズ・ハリウッド・ライヴで登場したときには大歓声を浴びていた。

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