2011年11月14日月曜日

空飛ぶモンティ・パイソン 第2シリーズ第1話

第2シリーズに入ったところで、面白さを伝えるために、できるところは動画を添付することにします。



オープニング
第2シリーズから、オープニングにはジョン演じるアナウンサーが登場する。イッツマンお決まりのセリフが「It's...」なら、アナウンサーお決まりのセリフは「And now for something completely different」(それでは、お話変わって)。
吹き替え版の場合、ときどき「責任持てんよ、ワシは」になっていたりもする。実際、パイソンズはかなりヤバそうなネタで幕を空けることもしばしばあるので、間違ってはいないはず。

内務大臣を迎えて
文字通り、内務大臣(グレアム)を迎えて住宅政策についての意見を訊く、普通の報道番組。
大臣が素敵なドレスをお召しになっていることと、本題にまったく入っていないことを除いて……。

新型ガス調理器コント
シリーズ1回目にしてテリーJのおばちゃん的魅力が活きるコント。
ただし、ここで問題なのは、正式な書類がないとガス調理器1つ取り付けられない労働者たちの方。杓子定規なのはお役所だけではないらしい。

空軍パイロットのヒゲ剃り
同じく、シリーズ1回目にしてテリーGのブラック過ぎるセンスが活きたアニメ。こんなヒゲ剃り、スウィーニー・トッドもびっくりです。

新聞販売店のエッチな客
アダルト商売の広告を、隠語を使って普通の売り込み広告に見せかけ、新聞販売店の掲示板に貼るという手口は実際にあったらしい。読む人が読めばピンとくるそうな。
しかし、この客(エリック)のように何でもかんでもそっち方面に解釈するには、相当な煩悩パワーが必要と思われる。

シリー・ウォーク
パイソンズを代表する傑作スケッチにして、究極の脚技。あまりに人気すぎて、あちこちで「バカ歩きやって」とリクエストされることにジョンは嫌気がさし、バカ歩きを封印してしまったのだとか。
ジョン演じる「バカな歩き方省」の大臣によると、当時イギリスのバカ歩きは国防に次ぐ予算を投じられていたらしい。しかし、これでも予算は削られたほうで、バカ歩きを申請する場合にも、よほどバカでないと補助金を出してもらえないらしい。
ちなみに、残念ながら補助金申請を却下された男(マイケル)は「ピューティーさん」と呼ばれている。第1シリーズ第2話「結婚カウンセラー」で、妻を他の男に取られても文句を言えないお人よしバカのアーサー・ピューティーと同一人物の可能性が高い。
とりあえず、このインパクトは一度見ていただきたいので、下に動画を添付しました。脚が長く関節が柔軟なジョンならではの凄技です。

蛙のエセル
何でこんなタイトルになったのかは分からないが、とりあえず報道特番。トピックは、最近逮捕されたばかりのギャング、「ピラニア兄弟」ことダグとディンズデール兄弟。
ピラニア兄弟の関係者たちが取材に答え、2人の人物像に迫っていく形式だが、肝心の兄弟は最初に写真がちらっと出てくるだけで(しかもパイソンズメンバーではなく、誰か分からない)、実物が姿を現すことはない。
関係者の中でも強烈なのが、弟ディンズデールの恋人(ジョン)。「(ディンズデールは)女形の扱いを心得ていたわ」と語るように、「ガールフレンド」とは言い切れない……。ただし、ジョンの女装キャラの中では、当社比で一番可愛げがあると思われる。
なお、弟を含めたみんなが恐れ、ルイジ・ヴェルコッティ(マイケル。第1シリーズにたびたび登場したイタリアン・マフィアの男)すら怯えさせた兄ダグの最大の武器は、「比喩、隠喩、パロディ、風刺などあらゆる表現を使った皮肉」。
あらゆる皮肉で人々を脅かすって、モンティ・パイソン自らのことでは……?

バカ歩きの動画はこちら↓

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