2012年8月20日月曜日

フジ・ロック・フェスティバル'12(7月28日編)

その夜、グリーンが揺れた。

Fuji Rock Festival'12
2012.07.28. 苗場スキー場

おはようございますfrom木陰。

早番だ! 4時半起きだ! ゴミ箱片付けだ!
ということで、場外パレス・オブ・ワンダーにはじまり、オアシスやアヴァロンのゴミ箱巡り。
今年はそんなにゴミ山盛りでもなかったが、パレスはラーメン残飯ゴミにてこずる。ボランティア班メンバーの「メンラー(ラーメン)のるーしー(汁)がスゲーよー」というつぶやきが忘れられない。ひとしきりゴミを片付けてしまった後になって、パレスのスタッフのおじさんが「これ捨てるとこない?」と、大量の割れたスイカと、大量の折れた蛍光灯を持ってきた。何をどうすればそんなゴミが出るのか、このときはまだ知る由もなかった。
ところで、今年はゴミが落ちている率が例年より多かったのだとか。道の脇の斜面のてっぺん付近に紙食器が捨てられていたケースも。そんなところに捨てに行く労力があるのなら、あと数十メートルなだらかな道を歩いてゴミ箱に持って行ったほうが早い気がするのだけれど。

朝清掃後の休憩時間には、奥地のストーンド・サークルやカフェ・ド・パリまで写真撮影に出向く。
しかし、8時ごろから上ってきた太陽がいかんなくパワーを発揮してくれちゃったので、奥地から戻ってヘヴンに着くころには、水筒のスポーツドリンクだけではもたない状態に。
というわけで、サムライジェラートのシャーベット、ルヴァンのジュース、しまいには昨日から食べたかった冷やしキュウリのお世話になったのだった。


朝のヘヴン。食事処やカフェのテントには、すでに冷たいものを求める行列が。


ところ天国の川辺に生息する「ゴンちゃん」。涼しげ。


さて、この後のシフトは、アヴァロンからオレンジ・コートにかけてのゴミ箱ナビ。昨日のオアシスみたいなフードエリアじゃないから、そこまでゴミも多くないか……と思うなかれ。
私がいたのはヘヴンだったが、ここではエリア後方のテントでご飯やドリンクを買って、まったりとステージ鑑賞する来場者が多い。ひとたびステージが終わると、紙コップや紙食器を抱えた人たちが行列をつくる。そうでなくとも、ヘヴンのゴミ箱はアヴァロン方面とをつなぐエリア出入り口にあるので、行き交う人がコンスタントにゴミを持ってくる。意外と、ゴミ袋も資源袋もすぐにいっぱいになる。
こういう状況だと、分別慣れしている来場者が、ゴミ箱にたどり着く前からさっさと資源を分けていることが、非常にありがたいのである。


この日は早番だったので、班解散時間も早め。できれば観たいノエルのステージまで、しばらく宿舎に戻って休憩。
……しかし、21:30までじっとしていられなかったので、日が落ちると、フジ最西端奥地の秘境、ピラミッド・ガーデンまで散歩に行ってしまった。2009年まではフィールド・オブ・ヘヴンのキャンドル・アートを担当していた、Candle Juneさんデザインのステージ。場内から足を運ぶにはかなり距離はあるが、そこまで歩く甲斐のある美しいエリアである。


ここで観るアコースティック・ライヴは幻想的。


さて、最西端から歩いて会場入りして、ようやくNoel Gallagher's High Flying Birds。ソロになったとき「俺はスタジアム向きのアーティストじゃないから」と言っていたばかりなのに、来日公演は東京ドームシティ、武道館を経て、さらにフジ最大メインステージの大トリと、すでにスタジアム級。
リアムがBeady Eyeの活動開始後しばらくはOasisの曲を封印していたのとは対照的に、ソロでも構わずOasisの曲をやっちゃうノエル。なんだったらリアムがボーカルとってたはずの曲も歌っちゃうノエル(終盤に披露された、アコギとキーボードアレンジの『Whatever』が忘れられない)。曲の90%を書いてたのはノエルなので、「元はといえば俺の曲!」と言われたらそれまでか。
でも、俺の曲であると同時に、みんなの歌でもあるのがやはりノエル印らしい。ソロ曲・Oasis曲問わず、オーディエンスのシンガロング率は非常に高い。ロックスターたるリアムのBeady Eyeはリズム、ソロになってますます吟遊詩人のようなノエルはメロディーがそれぞれ立っているようだった。


ノエルーーー!!!


バンドは非常にリラックスしたムードだが、どうもノエルはステージのフロントに立つことにいまだ慣れていないように思える。MCをしていたはずなのに、ふっと笑って黙ってしまうこと多々あり。ステージが進むにつれて少しずつじょう舌になっていったものの……まさか、照れ? それでも、最前列のオーディエンスから何か言葉が飛んできたら、仏頂面でスルーする弟とは対照的に、できる限り相手してあげる律儀な面も。
しかし、「結婚してーー!!」と叫んだ女性ファンに「俺と結婚したいの? じゃ2番目の奥さんに」と言って、周りからヒューヒューと冷やかしの声が聞こえてくると、完全にマジ照れ笑いになっていた。君は本当に、あのアーティストやこのアーティストを×××野郎呼ばわりしてきた、あのノエルなのかい? と、何となく疑ってしまった。
……と思ったら、途中でステージを離れようとしている来場者を見とがめて「おい、どこ行くんだよ! 信じられないな」と一蹴。さらには、「ピックちょうだい!!」と叫ぶファンに、
「くだらないな」
「これに生活がかかってるんだからやらない」
「じゃ2千円で」
「お前にピックやったら俺に何くれるの?」
「俺がここで演奏してやってること自体お前らへのギフトだぞ」
と、怒涛の切り捨て。……うん、やっぱり間違いなくこの人ノエルだ。

最後の最後には、「お前らがほしいのはこれだろ」と、「Don't Look Back In Anger」を投下。このときグリーンに巻き起こった大地が揺れんばかりの大合唱は、ノエルのライヴ中でも最大規模、ひょっとしたら今年のフジロック全ステージ中でも最大規模だったかもしれない。そんなボルテージ最高潮のオーディエンスを前にしたノエルの笑顔は、満足の笑みなのか、はたまた呆れて笑うしかなかったのか……。


ノエルの余韻に浸りながら、オアシスで夜食にありつき、さらにパレスに寄り道。毎年パレスでは人間大砲やら曲芸やらのショーが行われていて、今年はどうやらインド人が出てるらしいとのことだったので、気になって足を止めていた。
時間になると、パレス中央部のドームテント風ステージに、ターバンを巻いて髭をもしゃもしゃ蓄えたステレオタイプインド人が10人近く登場。バトルのような剣の舞を始めた。なるほど今年はインド剣舞か……と思ったら、剣舞をやっていた人たちが退場し、今度は別の人が棒術を披露。と思ったら今度は蛍光灯噛み砕き! と思ったら今度は網を回転させて花のような模様をつくる舞! と思ったら頭でスイカ割り!(朝のゴミの正体はこいつか……) と思ったら人の胴体に敷いた板の上をバイク渡り!! 
極論を言ってしまえば、超絶一発芸の連続だったインド人ショー。今年観たインド映画『ロボット』を彷彿させる過剰にたたみかけるノリ、個人的には好物です。


これはまだ、全ての始まりにすぎなかった……。

この日のフェス飯&フェス酒記:
  • ブラッドオレンジシャーベット(灼熱の朝っぱらの贅沢品)
  • しそジュースのペリエ割り(フジで飲むルヴァンのドリンクは格別だ!)
  • 冷やしキュウリ(フジで食べるルヴァンの以下略!)
  • 佐世保バーガー(ベーコン・卵・パテ・野菜全部乗せでおなか一杯です)
  • ウォッカトニック(1つ前の人がやたら追加注文してたり軽く揉めてたりしたので、この一杯にたどり着くまでの所要時間約10分)

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