2012年11月15日木曜日

エクスペンダブルズ2

すべては筋肉ですが文句ありますか!! ないですね!!!!

エクスペンダブルズ2('12)
監督:サイモン・ウェスト
出演:シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム



「オレたち消耗品!! 命知らずの傭兵軍団!! 危険とか戦場とかドンと来い!!!」って感じの看板を掲げているのに、ホントに犠牲者が出ちゃうと「何してくれるんじゃコラァァ!!!!」と倍返しどころじゃない復讐に走るって、よくよく考えたらちょっと理不尽ですね。まぁ、だからこそ面白くなったんだけど。

バーニー・ロス率いる少数精鋭の傭兵軍団エクスペンダブルズは、バルカン半島に墜落した輸送機からある機密データを回収する任務を請け負った。簡単な仕事のはずだったが、データを狙っていたヴィラン率いる悪の武装集団サングに急襲され、仲間の1人が命を落としてしまう。データを取り戻すため、また仲間の復讐のために、エクスペンダブルズはヴィランを追う!!

何せ1作目から、というか企画段階から、アクション俳優ひたすら集めた筋肉男祭り!!! のエクスペンダブルズ。となれば最も重要なことは、各アクションスターが自分の見せ場をドヤ顔でキメてくれること。それを最大限に活かすには、葛藤も伏線も恋も取っ払い、ひたすら火薬と拳で勧善懲悪というどストレートな構図が大正解。ご都合主義な展開も大歓迎。なおかつ、火薬と拳のシーンは、ドッカンドッカンバキバキとど派手にやるのが大正解。
というわけで、銃撃すれば敵が血しぶきを撒き散らして倒れ、重戦車や飛行艇で突撃すれば必要以上に爆破と破壊。肉弾戦ともなれば、スタローンがカイザーナックルでぶん殴り、ステイサムがナイフを飛ばしつつ、ジェット・リーがフライパンを武器に宙を舞い、ヴァン・ダムが2連続ヘリコプターキック!ステイサムvsスコット・アドキンスという軽々動ける30代後半同士のバトルも見ごたえ十分すぎる。何より、スタローン&ブルース・ウィリス&シュワルツェネッガーが横並びで銃撃するシーンは、派手なうえに豪華で絵になることこの上なし! 
ここまで筋肉アクションメガ盛り祭りにしてくれると、楽しまなければ損な気さえしてくるものだ。

さらにニクいのは、アクションだけでもキャラの立つメンバーたちに、とんでもなく大人げないノリという魅力までプラスされていること。前回から続くバーニー&リーおよびイン・ヤン&ガンナーの仲良し口ゲンカごっこや、バーニーの特に意味なくドクロなアイテムが一例である。
しかしその最たるポイントは、CIAから来た女性マギーが今回行動を共にし、しかも廃屋で一緒に野宿するということで、妙に浮き足立つメンバーの様相。特に、相方リー・クリスマスの彼女に文句つけたりするわりには、近くに女性がいるとどうにも落ち着かない雰囲気丸出しのバーニー隊長の変化は顕著。「(人生の最後に食べる飯を選ぶとしたら)中華が食いたい」とど下手なナンパに走るガンナーはもっと顕著。「いつも男ばっかのとこに今日は女子がいるー♪」という小規模なわくわく感が漂う様はもはや中学生で、このときばかりは最強傭兵軍団という設定が遠ざかる。
また、前作で裏切り者兼問題児だったガンナーは、マサチューセッツ工科大の優等生というムダな才能の持ち主で、そのうえちっともそうは見えないお調子者のドジさんぶりを披露する、前作とはまた違った大人げなさ全開。この人の経歴は、演じるドルフ・ラングレンの実録が反映されていたりする。みんなしてシュワちゃんの「I'll be back!」をはじめとした『ターミネーター』ネタを徹底的におちょくるところも、ベタながら大いに楽しませてもらえるポイントだ。

しかし、本作を語るうえで、出番が少ないにも関わらず1、2を争う重要性を担っているのが、チャック・ノリス。自分よろしく、それまでチャック・ノリスなる人物をよく知らなかった人間にまでも、「人類最強」だの「伝説級」だのといった飾り文句を信じこませる存在感。「チャック・ノリス・ファクト」を信じようって気にさえなる。
何せ、どこからともなく現れて、どんなに大勢の敵でもたちどころに死体の山に変える。その気になればアサルトライフルで戦車も爆破できる。その表情は仏のように穏やかなままで、銃を持つ手がブレることもない。スッと来て、バーーーーーっと殲滅。それがチャック・ノリス。
こんなスゴい人を脇で、しかも絶妙のタイミングで使えるなんて贅沢は、エクスペンダブルズでしか味わえません。

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