2013年12月31日火曜日

2013年映画極私的ベスト10

2013年=イイやつには「悪」がつく年。

いかんせん今年は新作だけでも80本近く劇場観賞したので、ベスト10本に絞るのに苦心。それ以上に、絞り込んだあとの順位のつけ方でも苦心。2012年ベストでも、順位のつけ方に困ってましたが。
で、その結果、新作ベストにもリバイバルベストにも、タイトルに「悪」がつく作品がやたらランクインすることに……。ちなみに、ベストには入れられなかったけど、『悪いやつら』も実に素晴らしいほど特濃暴力&ゲスだらけ韓流映画です。


1位 パシフィック・リム

そりゃ劇場に20回観に行っちゃうほど(うち2回は爆音/絶叫上映)ドハマりした映画だけど、これが1位でいいものなのか……と結構迷ってました。
しかし、2012年には「月面ナチスが来たぜうぉぉぉぉぉ!!!」な『アイアン・スカイ』がボンクラパワーで1位になったので、「KAIJUと巨大ロボが戦うぜうぉぉぉぉ!!!」な本作が1位でもいいか、ということで決定。




2位 悪の法則

コーマック・マッカーシーの描く世界はいつでも誰にでも容赦ない。それでも惹きつけられずにはいられない。
彼女とフェラーリとの「婦人科的すぎてセクシーじゃない」セックスシーンにビビりつつ、彼女から離れられないバルデムさんみたいなもんですか?



3位 マニアック

劇場公開時の残酷シーンにボカシ問題という課題はあったものの、思わず泣けてくるほど切ないラストという、この手の映画には意外な展開が大いにプラス。



4位 キャビン

ホラー映画愛してます! ホラー映画のお約束愛してます! だからホラー映画のアレとかコレがアベンジャーズ・アッセンブル! 最凶無敵のその先へ!! ……というラブレター。


5位 アイアン・フィスト

信念を貫くことの大切さを教えてくれる映画。「カンフーが好きだ!! ヒップホップが好きだ!! 『北斗の拳』が好きだ!! だから全部オレの映画デビュー作にぶち込むのが筋ってもんじゃあぁぁぁ!!!!」っていう。



6位 地獄でなぜ悪い

映画撮ったことはないけど、映画大好きな人間としては、映画1本にここまで命をかける意気込みが欲しいなぁって思ってしまいますよ。



7位 凶悪

山田孝之のみならず観客まで魅了するピエール瀧&リリー・フランキーが凶悪。正義を追及しているはずがどんどん業が深くなっていく山田孝之の顔が凶悪。思いがけなく池脇千鶴が凶悪。これを観ているお前は凶悪じゃないといえるのか? と尋ねてくるこの映画が凶悪。



8位 フィルス

『ビトレイヤー』では膝の古傷に溜まった膿を出し続ける日々、『トランス』では実は性癖がアレな男だったジェームズ・マカヴォイの2013年ヨゴレ集大成



9位 イノセント・ガーデン

「足首から先がエロい」というタランティーノ的感性を理解できる作品。
もとい、細やかな音や色彩や仕草から、美しさと危うさとエロティシズムがにじみ出る作品。



10位 飛びだす 悪魔のいけにえ/レザーフェイス一家の逆襲

あの伝説の作品が3Dで甦る! 己のルーツをたどり、失われた家族の絆を取り戻す、2013年一番の感動巨編――!! ……何か間違ってますか?

次点には『ジャンゴ 繋がれざる者』『塀の中のジュリアス・シーザー』『ラストスタンド』『悪いやつら』『コズモポリス』など……と、鑑賞映画が多いと次点もたくさんつけたくなってしまい、もうベスト30ぐらいまでおよんでしまいそうな。
そこは自重しましたが、自重しきれなかったリバイバル映画ベストだけは挙げさせてください。



2013年極私的ベストリバイバル映画


1位 悪魔のいけにえ2(in 吉祥寺バウスシアター/爆音映画祭)
2位 グラインドハウスU.S.A.版(in 新橋文化劇場)
3位 悪魔の毒々モンスター(in 新宿武蔵野館)
4位 ロックンロール・ハイスクール(in オーディトリウム渋谷/コーマン・スクール)
5位 スキャナーズ(in 新宿武蔵野館/デヴィッド・クローネンバーグ/受胎)
6位 カリフォルニア・ドールズ(in オーディトリウム渋谷)
7位 プッシャー トリロジー(in オーディトリウム渋谷)
8位 キャリー(1976年版)(in 新橋文化劇場)
9位 ダークナイト(IMAX版)(in ユナイテッド・シネマとしまえん)
10位 怪物の花嫁(in 新橋文化劇場)

劇場名もプラスしたのは、リバイバル作を観る劇場も大切な場合があるから。例えば、2位の『グランドハウス』や10位『怪物の花嫁』なんか、キレイなシネコンより、高架下の電車ガタゴト音&ワンカップ酒とオニギリの臭い漂う名画坐で観るほうが雰囲気を味わえるってもんです。



2013年は、極私的「いつか本物を近くで見てみたいよ」(ニュート談)が叶った年でもありました。

5月には、ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.2で、『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーことロバート・イングランドにご対面。近くで見るどころか、サイン&ツーショット写真獲得。欲をいえば、ハリコンNo.3で処刑人兄弟も近くで見たかったなぁ。

7月には、爆音映画祭の『悪魔のいけにえ2』リバイバルで、『飛びだす 悪魔のいけにえ』PRのためチェーンソーをぶん回しにきたレザーフェイス君に遭遇。こちらも近くで見るのみならず、どさくさに紛れてツーショット写真を撮ってもらうに至った。

そして9月以降はイェーガーとKAIJU!! といっても、DC&ワーナーフェスには行けなかったので、ないふへっど君と記念撮影はしていない。リバイバル上映のたびに前方列で『パシフィック・リム』を観賞し続けたってだけなのだが、一応「本物を近くで見た」体験にカウントしておきたいところ。一度は最前列で観賞したわけだし。
あのときばかりは一部始終を最前列で観たいジグソウ(『ソウ』シリーズ)の気持ちが分かったよ。

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