2015年10月13日火曜日

マッドマックス怒りのデス・ロード絶叫上映@新文芸坐

何てラブリーでシャイニーでクロームな日だ!!!

マッドマックス 怒りのデス・ロード 絶叫上映
'15.10.11. 池袋新文芸坐 池袋ヴァルハラ坐


上映中に客が歓声をあげたりセリフを真似したりしてもいいスクリーンってないものかな……と、「ガヤスクリーンに関する思いのたけ」にぶちまけていた2012年12月の自分に、「来年(2013年)からの『パシフィック・リム』や2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』じゃ好きなだけ叫んでいい絶叫上映があるぞ!」って言ったら信じるだろうかね? 年のスパンが短いしさすがに信じてくれるんじゃないかね?

ちなみに2013年のパシフィック・リム池袋絶叫ナイトのレポはこちら
同年の立川爆音絶叫上映レポはこちら

ファンの方製作、マッドマックス神話絵巻。

ファン層は『パシフィック・リム』と重なるところが多そうなので、当然今回もコスプレのお客さんは多いだろう。とはいえ装備が面倒そうだし、そんなに凝った人もいないかもな……と思っていたら、当日ロビーは想像以上ハイクオリティコスプレで埋まっていた。最低でもきちんと白黒ペイントしたウォーボーイズ&ガールズもいたし……恐るべし、ファンの底力。
なお、途中ロビーが混雑してきたので、整理番号61番以降は階段でヴァルハラのゲートオープン待ちとなった。一応それまでに収められた写真を以下に。

5人の妻たちよりトーストとケイパブル。完成度高。

ウォーボーイズいろいろ。スキンヘッドはお得感あり。
私も白パーカ使えば良かったな……と思ったら私のはフードがなかった。

ガスタウンから棒飛び隊がチェーンソー持ってきましたよ。

作中では見られない幻の共演その1。イワオニ族とフュリオサとウォーボーイズ。

作中では見られない幻の共演その2&3。
マックス(輸血袋Ver.)&ヴァルキリーとヴァルキリーvs棒飛び隊。
 

フュリオーサ!! フュリオーサ!!(ラストの人々の雰囲気で)

もはや我らがアイドルと化したイモータン・ジョー。とうとう親衛隊が現れました。

ウォーボーイズ&ガールズの士気を高めに、コーマドゥーフウォリアーがギターを弾きにきた!!

ようやく番号を呼ばれて英雄の館=シアター内に入ると、主催者さんチームから「絶叫上映マニュアル」を受け取る。空席を探している間に、早くも一部ウォーボーイズ&ガールズがV8コールで盛り上がっていた。コスプレ撮影の段階から今日はアツくなると思ってたけど、ここまでくるとは……!!

いよいよ上映時間というころ、ステージに現れたのはウォーボーイズに、イモータン・ジェーン(女性の方だったもので)に、マックスと同じ口枷と鎖で繋がれた文芸坐職員さん。「イモータン・ジョー様に脅されて絶叫上映をやることになりました」と前置きしつつ、注意事項を説明。

しかしだんだん舞台上の誰よりもヒートアップする文芸坐さん。「皆様の盛り上がり次第では! 今日はジョー様が勝つかもしれません!!」と観客を煽り、ステージからクラッカーをばら撒き、果ては映写室に向かって「デカい音で頼むぜ!!!」(そして手を振る映写担当さん)
……この過酷(仮)な世界では、誰もが正気ではいられない。


なお、本日は鳴り物持ち込み可ということで、大多数の観客がクラッカー持参。最初のマックスの登場はもちろんのこと、それ以前のワーナーのロゴやジョージ・ミラーの名が出るあたりでも鳴らしまくり、以降発砲や爆発や信号弾に合わせてクラッカーが鳴る。おかげで場内には常に火薬の匂いがたちこめる。何ともマッドマックスにピッタリな空気になったものだ。

以下、ウォーボーイズ&ガールズの絶叫&リアクションの数々を記憶の限り。

  • 冒頭よりマックスに「早く逃げて!」あるいは双頭ヤモリに「逃げて!」「そっちに行くな!」
  • ウォーボーイズに捕まったマックスが髪の毛を切られると「切ってくれてありがとう!」
  • 脱走マックスを捕まえようとしたウォーボーイの転落に最初の「Witnessed!」。以降ウォーボーイズが散っていくたびに「Witnessed!」スクリーンを指す。
  • 「ウィーアーウォーボーイズ!!!」「ウォーボーイズ!!!」念願のコール&レスポンス。
  • 「ジョー! ジョー! ジョー! イモータン・ジョー!」「V8!! V8!!」毎回映画観ながらこっそりやっていたコール&V8サインを、堂々と叫び掲げられる爽快感ときたら。
  • シタデルの水解放でみんな手を掲げたりペットボトルを掲げたり。
  • シタデルのウォーパブスが太鼓を叩くと、太鼓持ち込み組がドンドコ。
  • 母乳の味見をするリクタスに「おいしい?」
  • ウォー・タンクの異変に気付いたジョーが走り出すと「急いで!」
  • ドゥーフワゴンが走り出すと、客席でも太鼓が鳴り、コーマドゥーフウォリアーがギターを(弾く動きを)始めます。
  • バイクが走り出すと客席からパフパフ音が鳴り響くので、余計暴走族感が増します。
  • 「イモーーターーーン!!! イモータン・ジョーーーーー!!!」「I am awaited in Valhallaaaaaa!!!!」(ハンドル掲げる)思う存分叫んでV8できる爽快感ときたら。
  • 応援要請の信号弾にクラッカー。
  • 「Aw what a day......what a lovely day!!!!」「I live, I die, I live again!!!」思う存分叫べる爽快感ときたら。
  • 砂まみれで復活するマックスに「きなこもち!!」
  • 以降誰かが気絶や眠りから目覚めると「おはようございます!!」の声が。
  • 鎖を外そうとニュークスの手首を引っ張ったり噛みついたりするマックスに「可愛いーー!!!」
  • 水浴びをする妻たちに「ヒュー♪」と変なテンションが上がる。
  • ペットボトル持参組は、マックスと同じタイミングで水を飲む。
  • フュリオサや妻たちへの意思疎通に言葉が少ないマックスに「喋れよ!!」
  • ヤスリのようなもので口枷を外そうとするマックスの真似をして後頭部をコスコスする観客(タンバリンのシャカシャカ音付き)。というか作中のマックスのジェスチャーはだいたい真似されているよ。
  • マックスがウォー・タンク内の武器を没収するたびに「よいしょ!」って言ってる人いましたね。
  • マッドマックスファンはダグちゃんのおかげで「Schlanger!!」というスラングを覚えました。
  • マックスに腹パンで気絶させられても妻たちに放り出されてもひた走るニュークスに「頑張れー!!」と声援が。
  • 人喰い男爵はもちろんアレですね。登場するたびに「乳首!!!」
  • 本日のコスプレ勢にいらっしゃったイワオニ族、岩の門のくだりでは立ち上がって歓声をあびてました。
  • 進んで銃の再装填をしてくれるトーストちゃん、「イケメン!!!」と褒められてました。
  • 次に何が起きるか分かっているはずなのに、スプレンディッドに悲鳴の声が……
  • ジョー軍のバイクに駆け寄るフラジールちゃんに「戻っちゃダメ!!」「止めろ!」
  • やはり指摘がありましたね。オーガニック・メカニックに「ヨダレ!!!」
  • ピースメーカーへの射撃をマックスからフュリオサに交代したとき「お願いしまーーす!!!」
  • お礼として頬にキスすることを覚えたニュークスに「ヒュー♪」
  • 「我こそは正義の天秤!! 死の合唱の指揮者だ!!」「ガンフィーバー!!!」何気に一瞬でみんなをMADに染めさせた武器将軍。
  • まさか、ニュークスが虫を食べた瞬間にクラッカーが鳴るとは……
  • ヴァルキリーの真似をしてみんなハイトーンボイスで吼える。
  • V8やWitnessポーズもやるなら、もちろん鉄馬の女たちの哀悼の仕草もやらなきゃ。
  • さすがにフュリオサと鉄馬の女たちとの再会、フュリオサの慟哭、夜の砂漠の静かなひと時にはみんな静まったなぁ。
  • 一世一代のプレゼン後、マックスの握手待ちの手を真似する観客。ただし手を強く組んでくれるフュリオサの役は自分自身の左手でやるしかなかった。
  • 宙吊り爆睡のドゥーフウォリアーに「起きろ――!!」
  • ウォー・タンクを発見する棒飛び隊の見張り役に「よく気づいた!」
  • ファイナルカーチェイス&バトルはクラッカーの使いどころ満載で困る。残弾を気にしながらの密かなる戦い。
  • スリットと一緒に「ヴァルハラァァァァ!!!!」
  • 最後に「おばあ!!!」と呼ばれた鉄馬の女、いつ見ても「こんな最期を迎えられたらな……」と思う表情です。
  • 「リクターーース!!!!」
  • ケイパブルちゃんはフュリオサへ優しく呼びかけますが、我々は少々暑苦しく呼びかけます。
  • 「フュリオサ!」「フュリオサ!」「Let them up!! Let them up!!」……そして大団円へ。
  • あれほど評判の悪かった日本独自エンディング曲の「Out Of Control」が、ハンドクラップとヘッドバンギング、「ヘイ! ヘイ!」というレスポンスや「ナーーナーーナーーナーー♪」コーラスで盛り上がり、ドゥーフウォリアーもギター弾き真似をし、まるでライブの様相で迎えられるとは!! MAN WITH A MISSIONとZebrahead好き、そしてロックファンとして嬉しい瞬間だった。『ロッキー・ホラー・ショー』と同じく、やっぱり観客が自主的に楽しむことが大事なんだね。

この絶叫上映を実施できたのが新文芸坐でラッキーだった。音響システムが良く、低音が足元からビリビリ響いてくれるからだ。個人的には立川よりは近いし。新文芸坐さんに絶叫上映主催の皆さん、本当にありがとうございました。V8!! V8!! 

今のところ、絶叫上映は訓練された映画オタクが主体のイベントである。こうしたイベントの存在を少しでも世間に受け入れてもらえるために我々ができることといったら、確かに内輪で盛り上がる雰囲気ではあるけれども決して内向的になりすぎないこと、マナーはきちんと守る姿勢をキープすることなのだろうか。
だから「絶叫上映とか行ったことないしコスプレする気もないし映画そんなに何回も観てないし……」という方を、「大丈夫!! 最低限のマナーを守れば基本自由だから!」と自信を持って招き入れられるようになるのが理想だよ。


コスプレもハイレベルだが小道具も凝ってる人いたなぁ!
私なんかエアハンドルだぞ。

そ……その発想はなかった!!

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