2015年12月3日木曜日

マッドマックス怒りのデス・ロード V8上映@キネカ大森

通常上映が終わってしまったら、残るのはMADな上映だけだ。

マッドマックス 怒りのデス・ロード V8上映
'15.11.22. キネカ大森 英雄の館


池袋の絶叫上映と同じようなノリだったらレポ省くかもなー……」とか思っていてすみませんでした。実は今回のV8上映のほうが、元祖絶叫上映ともいえる『ロッキー・ホラー・ショー』のノリに近いものがありました。

池袋にも展示されていたマッドマックス神話絵巻。

いかんせんファンの集い状態なので、上映前からお祭りモードに突入するのが絶叫上映の常。しかも今回はコスプレ人口増&バリエーション増で、池袋をしのぐ勢いに。
その最たるものが、西村喜廣監督主催の特殊メイクブース。イモータン・ジョーエンブレムの焼印メイクに、スリットの口裂けメイクに、ニュークスのラリー&バリーメイクまで。あの世界だったらウォーボーイズでもない限り絶対やりたくないであろう焼印や口裂けを、お金払って喜んで入れてもらいにくる人々。やはり『マッドマックス 怒りのデスロード』のファンたちは、世界が荒廃する前からMADにどっぷり染まっているのである。

私も焼印つけてもらってシタデル構成員(のつもり)です。

で、こちらが本格的にMADな皆様です。

門は開かれた。

英雄の館ではもう主催のテアトル新宿さんのアジテーションが始まり、V8!コールも出ている。そして座席の前方にはコスプレの方々もそろっている。自分に関していえば、池袋のときより間近でこの狂騒を観られることに。

と、ここで右前方に座っていたジョー様が、クラッカーを持ってないことが判明。主催さんが「ジョー様にクラッカーを!」と声をかけると、周りのウォーボーイズ&ガールズが喜んでクラッカーを捧げに来る。
ちなみにこのジョー様は(マザーズ)ミルクキャンディーをお配りしてくださいました。頂いた拍子に袋落としてすみませんでした。

本日お見かけしたジョー様その1。コーマ君と妖怪ウォッチコラボされてました。

本日お見かけしたジョー様その2。キュート度No.1でワイブズに大人気。
こちらのジョー様からもマザーズミルクキャンディーいただきました。

本日お見かけしたジョー様その3。御召し物が暴走族風でトーカッターっぽい!

そろそろ参加者が座席についたころになると、絶叫上映の注意事項説明である。「迷惑行為はしない」とか「終わったら後片付け」とか。「クラッカーはスクリーンに向かって撃たない」事項の「映画の世界ではエンジンが宗教ですが、ここではスクリーンが宗教です!」 という説明は大変に適切だったと思います。
そして、さらに観客を盛り上げる絶叫ウォームアップとして、「あの方に来ていただきました!」との一言が。後ろのほうで「ナイトライダー!?」「ヒューマンガス様!」と小ボケが挟まれつつ、登場したのはやはりあのお方。
イモーーターーーン!!! イモータン・ジョーーーーー!!! 登場とともに条件反射レベルでV8コールや「ジョー! ジョー! イモータン・ジョー!!」のコールを始めてしまう、心は完全にウォーボーイズの観客たち。
ところでステージ上のジョー様、もしや貴方はマッドマックス絶叫上映発祥の地・塚口サンサン劇場に降臨されていたジョー様ですか……!? 

ステージに降臨された本日最強のジョー様。堂々のマイクパフォーマンス。

スクリーンでのアクアコーラ放水パフォーマンスにもみんながひとしきり群がったところで、「何か赤い人たちが来てますよ」との声。
実は、マッドマックスコスの皆様に紛れて、『グリーン・インフェルノ』宣伝の食人族の皆様が、ペルーのジャングル奥地から飛行機を操縦して駆けつけていたのである(注:細かいことにはツッコむな)。
MADな映画のMADな上映会で、また別のMADな映画を紹介に来たわけか。まぁ、マッドマックス本編に登場するヤマアラシ族は食人族ってパンフに書いてあったし、ジョー様も「人喰い男爵、お前の好きな映画だぞ!」っておっしゃってたからイイよね。

バイヤーな皆様。
何がスゴいってこの写真撮った場所がレストランの前ってことだよ。

このあと、観客一同イモータン・ジョーとジャンケン勝負して、マッドマックスとグリーン・インフェルノの非売品争奪戦を展開。まさか勝つとは思わず、賞品いただいた直後にはトラウマ発動中のイリヤ・クリヤキン並に手のプルプルが治まらないのだった……(『コードネームU.N.C.L.E.』参照)

こんなにいたのですよ本日のコスプレの皆様。

そしてとうとう場内やや暗転。スクリーン上にV1、V2……とカウントダウンならぬカウントアップが続き、遂に「V8上映」になったところで、今日も狂騒の幕が本格的に上がったのだった。

絶叫上映の基本的楽しみ方:

  • クラッカーを鳴らすポイントはだいたい銃声や爆発音や信号弾。映画開始時やタイトルが出たとき、終わりなどの要所要所でも。あるいは好きなキャラの登場でも。中には「えっそこで!?」ってタイミングでクラッカーを鳴らすハイレベルな人もいるから、そんなに厳密なルールはないぞ!
  • 好きなキャラクターが出てきたら、歓声を上げたり名前を叫ぶのも大いにアリ。あだ名というケースもありますよ。「乳首!!」とか「乳首!!」とか。
  • 鳴り物(だいたい太鼓バケツやお皿の人もいたかな)を持っている人は、シタデルの人力エレベーター稼働やドゥーフワゴンの出撃時が主な使いどころ。ジョーの軍勢が走っているときにパフパフを鳴らすと、より暴走族っぽくなるぞ。
  • この度、赤のサイリウムも使えるアイテムとして定着。ドゥーフ・ウォリアーが映るたびにグルグル回したり、武器将軍の目の前に掲げたりして使います。
  • マッドマックスのためにお手製装飾ハンドルを作ってくる猛者は後を絶ちません。そんなスゴイもの作れないからなー……という方は、ゲーム用のハンドルでも代用できます。というかもうエアハンドルでだってイイんですよ! 

基本的絶叫&リアクション:

  • 誰かが何か食ったり飲んだりしたら「おいしい?」と聞いてみよう。食ったものがトカゲや虫だとしても!
  • 「Witnessed!!」(スクリーンを指さしたり、V8ポーズで祈りを捧げたり)
  • 出発前のアジテーション。「ウィーアーウォーボーイズ!」「ウォーボーイズ!」
  • ウォーボーイズアジテーションが終わったら、エースのあとに続いて叫ぶ。「ガスタウン!」「アクアコーラ!」「プロデュース!」「マザーズミルク!」の順番です。
  • ココが一番の鉄板です。「ジョー! ジョー! ジョー! イモータン・ジョー!」「V8! V8!」
  • 水が降ってきたら手を掲げて水を求めよう。バケツなどの入れ物を掲げたり、水のボトルを掲げてもイイ。
  • 「イモーーターーン! イモータン・ジョーーーーー!!!」
  • 「No, I am awaited......I am awaited in Valhallaaaaaaa!!!」「イモーターーーーーン!!!」(ハンドル掲げる)
  • 「Aw what a day.......What a lovely day!!!」「I live, I die, I live again!!!」
  • 誰かが気絶や眠りから覚めたら「おはようございます!」
  • フュリオサと一緒にマックスに合図を送りましょう。「フーーーール!!!」
  • 鉄馬の女たちの哀悼のしぐさも一緒にやりましょう。
  • 「リクターーーース!!!」
  • 「呼びかけろ」と言われたら、「フュリオサ!!」と呼びかけましょう。
  • 最後は「フュリオーサ! フュリオーサ!」「Let them up! Let them up!」
もっとも、これは鉄則ではなく目安なので、ちょっと違ったこと言ってみてもOKです。


以下、その他当日の絶叫&リアクション系統を。
  • 「ト・カ・ゲ!」「ト・カ・ゲ!」
  • 「今日こそは逃げれるかも!」何回も観てると「今日こそはもしや……」と違う展開が観られるんじゃないかという謎の期待が出てくるのです。ホントに。
  • 本日はジョー様の登場と同時にスクリーン前にもジョー様が出現。このときは総員立ち上がってOK。このあともときどき前列のコスプレの方々が来たし、前回に比べると格段にロッキー・ホラー・ショー感が増した上映だった。
  • バックミラーを確認するフュリオサの目線に、「フュリオサが私を見た!」と叫んだ方。それに対しスリットよろしく「いや、地平線を見たんだ!」と返した方。どちらもお見事です……!
  • 次第に人気を獲得してきた、きっと苦労性なんだろうなと思わされるフュリオサの部下。「エーーース!!」
  • そのエースと一緒に叫ぶ「Thunder Up! Thunder Up!」。腕の動きもマネします。
  • 母乳製造工場のシーンで何人かが掲げたボトル入り牛乳。ミルクキャンディーもありました。
  • 野菜栽培所を駆け抜けるジョーに「ジョー様レタスください!」と叫んだ勇敢な方がいました。
  • 「Fang It!!」というセリフはそれぞれ違うシーンでフュリオサとスリットが叫んでいるが、どっちもファンの絶叫ポイントであることがこの日判明。
  • モーゾフを「Witnessed!!」したあとは、すかさず「Mediocre!」と叫ぶスリット派と、V8黙祷するエース派がいます。
  • 前回、砂漠で気絶から目覚めるマックスに「きなこもち!」という声が上がりましたが、今回も言われてましたね。さらに応用として「きなこもち? ……きなこもちか? ……きなこもちかな? ……いや、マックスだーーーー!!」
  • 鎖を外せないマックスの悪戦苦闘に「お? いけるか?」「あー……(ダメだった)」「ニュークス助かったね!」
  • ウォー・タンクに詰まった砂を叩き出すフュリオサ。それに合わせて鳴ってたのはバケツか?
  • ワイブズの水浴びに「ヒュー♪」の歓声。
  • スプレンディドにホースを持ってこさせ、次いでボルトカッターを持っているダグに鎖を切らせようとするマックス。そこに「チェンジで!」「金髪好きだな!」……キャバクラか。
  • 「一生その顔でいいの?」とフュリオサに言われ、「それはイヤだな」との回答が客席から。
  • 意思表示にあまりにも言葉を使わないマックス、前回は「喋れよ!」とツッコまれていたが、とうとう「あ゛ーあぁ」とマックスの意思表示を真似する人が増えてきた。
  • 腹パンを喰らい走ってタンクに追いつきまた放り出され……それでも砂漠を疾走するニュークスを「頑張れ!」と応援してあげよう。
  • まさか、フュリオサがニュークスにツバを吐きかける瞬間にクラッカーが鳴るとは……
  • キル・スイッチの順序を説明するフュリオサ。「分かった?」と言われ、「もう1回お願いします!」との要望が。(1、1、2、1、赤、黒、ゴー)
  • イワオニ族との戦いに盛り上がり、そして訪れる悲劇に今日も悲鳴が……
  • 武器将軍がピースメーカーを発進させるときの掛け声「Hut!」っていうのもよく真似されていた。
  • オーガニック・メカニックは今日も「ヨダレ!」と注意され、「扱い雑だな!」と怒られていた。
  • ニュークスの頬キスは今日も冷やかされ。
  • 武器将軍の暴走ガンフィーバーに、一緒にモデルガンを掲げたりサイリウムを掲げたり、みんな思い思いにイカれました。
  • ガソリンやナタを持ってどこかへ行くマックスを、「行ってらっしゃーい!!」と送り出す我々。
  • 爆発の後、霧の中から現れる人影。「誰だ? 誰かな? ……マックスだーーーー!!」「お帰りーーー!!」
  • マックスが持ってきた戦利品に「大切に使ってね!」と言った方……もしや後方にいらっしゃった武器将軍?(ページ下部の写真参照)
  • 悪夢から目覚めたマックスに、圧倒的に多かったのは「おはようございます!」の声だったが、中には「寝てないですし! 起きてましたし!」と居眠りの弁解も……
  • 本日の極私的ヒット:「緑の地ってグリーン・インフェルノですか?」
  • 池袋に続き、ニュークスがクモを食べた瞬間にもクラッカーが……
  • 鉄馬の女たちが獲物をおびき寄せる塔。光反射用にガラス・金属類がぶら下がっているので「カラス避けですか?」と聞かれていた。
  • 雄叫びを真似するまでは前回と同じとして、塔から降りてきてから「萬田久子?」と言われていたヴァルキリー。確かに、限りなくスッピンのメーガン・ゲイルは似てなくもない……
  • 鉄馬の女たちに「ばばあ!」「おばあ!」と叫ぶのには少なからず敬意がこもってます。
  • 弾丸に触ろうとしたトーストの手をおばあちゃんが冗談ではたいたときにもクラッカーが。
  • 今回はフュリオサの慟哭で一緒に吼える人いましたね。
  • 流れゆく人工衛星を見て「願い事をして!」って言ってた人いたけど叶うんかい。一緒に過ごすニュークスとケイパブルにも「ヒュー♪」って言ってたし、マックスが自分の血とコンパスの針で地図を書くところでも「痛そーー」って言ってたし、前回厳かになってた砂漠のシーンは今回わりと賑やかだった。まぁ、どちらのほうが良いという話ではなく、どう転んでも面白いんですよ。
  • 少女の亡霊に導かれ、マックス一大決心。「行くぞーーー!!」とこちらも気合いが入ります。
  • マックスとフュリオサが精神的にも物理的にも手を結んだ瞬間、クラッカーが鳴りました。
  • 「イモータン子守唄(仮称)」、今回は一緒に歌う声が多かった。ウォー・タンクを発見した棒飛び隊、やはり「よく見つけた!」「お手柄!」と褒められていた。
  • そして最後の戦いへ。クラッカーも残弾数との戦いです。
  • 種を守っていたおばあちゃんが致命傷を負うと「鞄!!」「鞄取ってあげて!!」
  • 「ヴァルハラァァァァ!!!!」
  • ラストシーンのマックスは「カッコいい!!」と褒められてましたよ。
  • 今回の「Out Of Control」は総員スタンディングだったし、「ヘイ! ヘイ!」って飛び上がる勢いだったし、前回よりサイリウム率が増えていたし、さらにスクリーン前ではドゥーフ・ウォリアーがエアギター(ギターは一応存在するけど)弾いてたしで、はるかにライブ感が増していた。日本版主題歌の不自然さをライブイベントに昇華できたのは、本当にファンの底力だと思うよ。
  • 最後はまた「V8! V8!」コールでシメ。キネカ大森さん、本当にありがとうございました!!!

「清掃までがV8上映です!」とのお言葉通り、今回も観客一同クラッカーや紙吹雪を片づけ。絶叫上映の存続は観客のマナーにもかかっていますから。「銃器はきちんとしまって帰ってください。職務質問されます」とも言われましたが……。

そういえば、キングスマン絶叫上映に引き続き、今日も服が火薬臭くなっていた。ただし、それに気づいたころには、自宅最寄駅行の電車に乗った時だった……同乗者の皆さんごめんよ。

大隊長とウォーボーイ。
義手が作れなければ撮影時のグリーンスクリーン仕様という発想が素晴らしい!

背も高いしかなりガチなリクタス。

本人より乳首ピアスが注目を集めてたかもしれない人喰い男爵。

弾丸差し歯まで再現されていた武器将軍。
「大切に使ってね」発言はこのお方ではないかと思っているのですが。

イワオニさんと棒飛びさん。
ちなみにイワオニさんは本作のスタントマン一覧まで作成されていたぞ。

終了後の飲み会現場にて、フォロワーさんお手製のスリット君。
DIY能力高すぎるぜ皆さん……

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