2016年8月12日金曜日

パシフィック・リム&マッドマックス怒りのデスロード絶叫上映@新文芸坐

バケモン(KAIJU&ロボ)にはバケモン(MAD)をぶつけんだよ。

パシフィック・リム&マッドマックス怒りのデス・ロード絶叫上映
2016.7.31. 池袋新文芸坐 ヴァルハラ坐

「殺す気か――――っ!!!!????」
……と、その発表があったとき、全絶叫上映ファンが歓喜の悲鳴を上げたとか上げなかったとか(少なくとも内心では上げたのではないかと思うが)。


ジプシー・デンジャー、文芸坐前ドックから出撃準備。

2013年、いい齢こいた大人たちを超合金ロボとソフビ怪獣で遊ぶ5歳児に急速後退させた『パシフィック・リム』。
2015年、車に詳しい人にもそうでない人にもV8エンジンを崇めさせた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。
近年きってのカルト作であり、訓練された絶叫上映参加者を数多く輩出した映画の二本立て。しかも、小道具・鳴り物・仮装OK。隅田川花火大会も霞む(*主観です)、この夏最大級の祭り襲来である。財布事情や終演後のテンションを予想するに、色んな意味で死を覚悟した。こんなイベントを企画した新文芸坐の担当さんは、KAIJUブルーの浴びすぎでMADに染まったんじゃないかと思った。
ただ、我がTwitterタイムラインではチケット販売直前までパシリムにもマッドにも絶叫にもほとんど言及されなかったので、もう熱が冷めてしまったのだろうか……と思っていたが、新文芸座の並び待ち購入は最後尾にたどり着く前に売り切れの可能性もあるくらいだったし、チケットぴあ発売解禁後も次々と「買えた!」報告が入っていた。さすが訓練されたクルー&ウォーボーイズ/ガールズ……。

当日、文芸坐には両作品のさまざまなファンアートが展示された。
いつもながら、この界隈の方々は想像力も創造力もレベルが高いなぁ。










もちろんコスプレの方々も気合十分&ハイクオリティ。
まずはパシフィック・リム編。

パシリムオシャレ番長勢といえば。

そしてイェーガーズ。
キュートなチェルノとガチすぎるクリムゾン&ストライカー。

今回の極私的ベストパシリムT賞。

一方こちらはMADな方々。

リクターーース!!(キネカにもいらっしゃったかな?)

絶叫上映に初めて出現されたミス・ギディ。

ジョー様キネカから引き続きキュートです!

ちなみに私、ジョー様Tシャツの上からシャツ&タイつけていつもの簡易ニュートをやろうかと思っていたら、持ってきたYシャツがサイズ小さめで着られなかったという大失態でした。

このように、ファンの気合が尋常じゃないイベントだが、主催者の気合も尋常じゃない。一部コスプレイヤーさんとともに前説登壇するらしいとは、タイムラインで何となくしっていたのだが、まさかマックスの口枷をつけたまま『萌&健太』の看板を持ってくるとは……いわく彼は「元『萌&健太』の店長であり、KAIJUによる都市崩壊後、荒野をさまよっていたところジョー様に捕らえられた」そうです。また同じ場所にあった「竹ノ塚ファイナンス」経営者は友人だそうです。

登壇の瞬間動画。

前説は始まって早々から名言の数々でしたとも。
「夏休みも真っ盛りですが、海にも山にも『シン・ゴジラ』にも行かず、(←すみません前々日の公開初日に行きました)
(東京都知事選の)投票にも行かず……(←さすがに行きました)
行きましたか? 『イモータン・ジョー』とか書きませんでしたか? 都知事イモータン・ジョーになっちゃいますけど(←正直いっそジョー様と書いてしまいたいと思った瞬間もあったけど水源を押さえられたら困る)
「お客様同士仲良くドリフトして楽しみましょう!」
「ゴミやKAIJUの死骸などはお持ち帰りいただくか一箇所に集めてください」
……絶叫上映においては、主催者さんも訓練されすぎているのです。


上記挨拶以降の前説の様子動画。ずっと名言の嵐です。
最後ブラックアウトするのは、撮影者がV8のためにiPhoneを膝上放置したからです。



そんな熱狂の中、まず始まった『パシフィック・リム』絶叫上映。絶叫上映としては先輩格のパシリムだが、実はクラッカー鳴らす上映は今回が初。普通はバトルシーンでイェーガーのパンチやプラズマキャノンやエアミサイルのタイミングで鳴らすのでは……と思うところだが、訓練されたパシリムファンはそこでイェーガーと同じ動きでKAIJUと戦い出すのが身体に染み付いているため、クラッカー音は少なめなのだ!
その代わり『マッドマックス』で覚えたのか、「今鳴らすんかい(笑)!」という面白タイミングクラッカーが多発。例えば、

  • ニュート「ロックスターになれるかも」 KAIJUの脳(コン)←ココ!
  • ローリーとテンドー再会のハグ
  • 食堂でのカイダノフスキー夫妻の仲睦まじさ

などなど。クラッカーでなくとも、息子を叱るべきタイミングが分からないハークにローリーが「今叱るべきです」と言うとき、クイズの正解ボタンが「ピンポンピンポーン♪」と鳴っていたよ。
もちろん絶叫のほうは慣れたもので、今日もまた、

  • 「佐藤何か言え!!」
  • 「ニュートと呼んでくれ」→「ニュートーー!!」
  • 「チェルノォォォォォォ!!!」(相変わらずの人気)
  • 「芦田先生!!」
  • 「萌&健太!!」(あと今回初めて「竹ノ塚ファイナンス!」の声が)
  • 「大事なことなので二度言いました!」
  • 「あと1回! あと1回!」
  • 「後ろ! 後ろぉぉぉぉ!!」
  • (エンドクレジット半ば)「お帰りーーー!!!」

と、定番の一言が。でも、絶叫上映は立川の第1回を除いてずっと吹替版だったせいか、「ロケットパーーーンチ!!」の代わりに「エルボーロケット!! ナウ!!!」は初めてだったなぁ。
それにしても、みんなで地球を救った(=パシリム絶叫上映)のはおおよそ2年ぶりか。それでもこのドリフト具合と楽しみ具合か……まるで5年ぶりに、しかも初ドリフト相手のマコとジプシーに乗りながらレザーバックとオオタチを倒したローリーだな。


ここで休憩が挟まれたのだが、普段男子トイレ前におじさん方が列を作っていることが多い新文芸坐において、女子トイレの前に長蛇の列が出来るという異例の事態が発生。
改めて、両方とも女性ファンにムーブメントを支えられた映画だなと実感していた。


KAIJUから世界を救ったばかりのところではあるが、世界は瞬く間に石油戦争と核戦争で荒廃してしまった。次は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』である。
ここでも再び主催者さんが前説に現れ、イモータン・嬢(女性なので)に命じられて場内を「V8! V8!」コールで盛り上げる。それにしてもアジテーションの言葉が「トカゲが出ますよ!? きなこもちが出ますよ!? アンゼたかしが出ますよ!?」って。どれも絶叫上映上級者のフレーズじゃないかい。
クラッカー使用については「報知機が鳴るので控えめに」という立場ではあったが、結局最後は舞台上&映写室からクラッカーを客席にバラまいていた文芸坐さんであった。

V8コールの強さは、ジョー様から○サインが出たらOKです。

そんな文芸坐さんを裏切り……いやあるいは期待に応え、ワーナーロゴが出た段階からパンパン鳴り始めるクラッカー。そして予言どおり「ト・カ・ゲ! ト・カ・ゲ!」と、いつの間にやら人気者になった双頭のトカゲに手拍子付コールが。冒頭の長髪マックスに「また髪伸びたな!」との声もあり、車が走り出せばパフパフが鳴り……こちらも相変わらずの統率力&適度なフリーダムさである。
「V8!! V8!!」「イモータン・ジョーーーー!!!」「Witness Me!!」コールの凄まじさはもはや当然として……

  • 「大隊長!! こっち見て!!」
  • 「フュリオサがオレを見た!」「ちーがーいーまーすー! 地平線を見たんですーー!!」(小学4年か)
  • (ニュークスとスリットのにらみ合いで)「チューしろー!」
  • 「きなこもち!!」
  • 本日の極私的ヒット絶叫:「Water」とスプレンディドに水を要求するマックスに「ヘレン・ケラーかよ!!」
  • 「一生その顔でいいの?」の直前に「もう一声!!」
  • 武器将軍の舌打ちに鳴るクラッカー。
  • 「ア・ン・ゼ! ア・ン・ゼ!」

終盤のカーチェイス&バトルに突入するころには、今までクラッカーセーブしていたけどこの際使い切ってしまわねば!! と思った人が私以外にも結構いらっしゃったのだろうか。もとより絶えなかった硝煙の匂いがさらに濃くなっていた。ヤケになった武器将軍並みのガンフィーバーであった。
そして不評だった日本オリジナルエンディング「Out Of Control」も、もはやライブ会場のノリと化すのがお約束に。不思議なもので、意にそぐわぬ企画にただクサるのをやめ、ここまで陽性のエンターテインメントに昇華できると、「(何にかは分からないが)勝った!!」という謎の高揚感に包まれるのだった。

あ、ちなみにドゥーフウォリアーが映るたびにぶん回される赤のサイリウムですが、砂嵐の中でニュークスが取り出す発炎筒、武器将軍の目前に掲げる発炎筒、そしてエンドロールの「Out Of Control」で振る用といろいろ活用できるので、100均のでもいいので持って行くことをお勧めします。パシリム同時上映だったら、冒頭のジプシー誘導やクリムゾンタイフーンと一緒にサンダークラウドフォーメーションででも使えたしね。

熱狂の中いざ客席が明るくなってみると、劇場の上半分が、よく報知機が作動しなかったな……というほど煙で真っ白に。前説いわく、万一報知機が作動した場合は「上映を中断し、コスプレファッションショーをやる」つもりだったとか。……うーん、それはそれで見たかったけど、やっぱり上映中断しないで良かったな! というか、よくそこまでギャンブルなイベントを実施してくれたな新文芸坐さん!
そんな新文芸坐さんや絶叫上映の運営・企画の方々。登壇してくださったコスの皆様。登壇せずとも素敵なコスを披露してくださった皆様。ファンアート提供の皆様。そして、一緒に客席でクラッカー鳴らしたり、人類を滅亡の淵から救うべくKAIJUと戦ったり、世紀末の荒野をヒャッハーしながら駆け抜けてくれた皆様。こんなラブリーデイにレッツゴーフィッシンできたのは皆々様のおかげです。
ありがとう! ありがとう! ありがとう!
V8!! V8!! V8!!

マックス! フュリオサ! 萌&健太! そして新文芸坐さん!
みんな本当にありがとう!!


【参考資料】パシフィック・リム&マッドマックス絶叫上映激闘の歴史(一部)
2013年10月 パシフィック・リム池袋絶叫ナイト
2013年11月 パシフィック・リム立川爆音上映会
2015年10月 マッドマックス池袋新文芸坐絶叫上映
2015年11月 マッドマックスキネカ大森V8上映