2013年5月31日金曜日

ロックンロール・ハイスクール

地上最大のロックンロール煩悩。

ロックンロール・ハイスクール('79)
監督:アラン・アーカッシュ
出演:P.J.ソールズ、ラモーンズ



マリリン・マンソン関連なら昔っからいろいろありますよ。乗り気でない高校の文化祭のとき、突然後夜祭のステージにマンソン一行が乱入! とか、あまり気に入らないアーティストの会場案内バイト中、マンソンが現れてステージ破壊! とか。
そうです。好きなアーティストがつまらない日常に乱入してくれる妄想。

なぜかみんながみんなラモーンズ大好きなヴィンス・ロンバルディ高校に、厳格アンチロック女校長ミス・トーガーが赴任してきた。早速ロック弾圧を始めるも、ラモーンズ大ファン女子高生リフ・ランデルは校長と真っ向から対立。授業中でも構わずラモーンズのレコードをかけ、ラモーンズのために「ロックンロール・ハイスクール」を作詞作曲し、堂々とズル休みしてみんなのためにラモーンズのコンサートチケットを獲得してくる。そんなリフの熱い思いが通じ、ついにラモーンズが高校に殴り込んできた!

キッズはみんな問答無用でラモーンズが大好きだし、ライヴシーンはあるし、ほとんどラモーンズファンのための映画。たまに、リフの親友ケイトとどこか残念なイケメン・トム君の片思い劇なんかもあったりするが、描き方は何となく雑。第一にラモーンズのカッコいいショット(当社比)が撮れれば、シーンや設定に無理があってもOKなのだ! というか、たとえ無理があっても、ラモーンズかけたら生徒たちが授業そっちのけで踊りだすような高校に通いたかったよ!!
ただ、みんなが夢中になるバンドがラモーンズである必然性はない。この当時は学校が爆発する級に勢いのあるバンドはラモーンズでありパンクだったからこうなったのだが、時代や自分の愛してやまないアーティストを当てはめて考えれば、この映画のストーリーはいろんなロックアーティストで成り立つ。自分だったらもちろんマンソンな。
そのうえ、レコードをかければ自分の部屋に大好きなバンドが出現(たとえ空想でも)! ライヴに行けば最前列で観賞! 自分の作った曲をアーティストにプレゼント! しかも気に入ってもらえる! しまいにはアーティストが高校に乗り込んできてみんなで学校占拠!! ヤな校長にもどぎつい反撃!! ……と、ロックバカの妄想をいちいち具現化したような展開が、ますますロック煩悩を掻き立ててくれる。というか、こんなにダイレクトにロック煩悩を描いた映画もなかなかないですよ。

ちなみに、ラモーンズ大好きヒロイン、リフ・ランデルを演じるP.J.ソールズは、『キャリー』やオリジナル版『ハロウィン』、近年ではロブ・ゾンビの『デビルズ・リジェクト マーダー・ライド・ショー2』に出演。だいたいがイケてる女子ながら、映画後半に殺される役だった。本作はもちろん死人とは無縁なのでそんな顛末にはならないし、出演作でトップクラスにP.J.がキュートである。

ラモーンズを知らなくても、「ヘイ、ホー、レッツゴー!!」を聞いたことあるという人は多いはず。
というわけで、「Blitzkrieg Bop」をこちら↓↓に。
映像は本作のライヴシーンのものです。


本作からもう1つ「Do You Wanna Dance」↓↓を。
学校を好きなバンドと一緒に占拠して踊り狂うロックバカの夢。
もっとも、本当にエキサイティングなシーンはこのあとのラストですが。

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